四月物語

1時間ちょっとの短編映画だが、公開当時のポスターに惹かれて
舞台女優で、ちょっと歌を歌う松たか子主演という情報だけで見に行った。

テレビドラマをほとんど見ない私にとっては、
テレビの中の女優というイメージは全くなかった
(今では歌のほうが・・・という話しは後日)。

見に行って何に驚いたかというと、映画の内容が云々というより
とにかくキレイに作った松たか子のPV的なノリであったこと。
最後まで見て「あれ? 歌わんの?」と思ったぐらい。

松たか子が歌手デビュー当初のPVは岩井俊二が撮っていて、
その代わりに映画撮らせて、というような感じだったよう。
それにしても岩井俊二が撮ると、空気感が出るのと同時に
(いい意味で)中学生日記的な感じになるのはなんでだろうね。

その映画『四月物語』が、Web上の岩井俊二映画祭に出展中(!?)で
今月末まで全編を無料公開している。

私が始めて買ったDVDのうちの1枚もこの『四月物語 』だが
ネットブラウザで映画全編を始めて見たのも、この映画になった。

ネットでの公開にあたり、カラコレなどをし直したようで、
DVD版に比べて色乗りが良くなり・・・すぎだろ、これ。
字幕は解像度が上がって見やすくなりましたね。
720pでの公開もしているので、BD化も検討してもらえると嬉しいデス。

最後のシーンなどで出てくる幕張も、当時は空き地の多い街でした。
今では街としての完成系に近づいているものの、
この震災で液状化が酷かった街の一つです。

久々に見直すと、この当時は地震や放射線とかそんなこと考えずに
ふつうに過ごせることの幸せさ、というものを考えてしまった。

あれから13年。

感じたことだけでなく、
何もかも変わっていない(変われていない)自分に、
自分が一番驚いた。

iwai shunji film festival(四月物語の無料公開は2011/4/30までの予定)
http://iwaiff.com/jp/index.html(リンク切れ)

そのあと、どーなった?
Blu-Ray盤も数年後に買った記憶があるけど、どこやったかな。気のせいかな。
そーいえば、ここ10年の幕張はあんまり変わってないかも。
メッセの北側にバカでかいイオンが出来たくらい?(2020/12/29)